夢の中
君が会いに来たんだ

君は大きな右手を
伸ばして
小さく微笑んだ

だけど僕がどんなに
右手を伸ばしたって
君には届かなくて

君は暗闇に
吸い込まれて
消えて
なくなった

僕はひとり
立ちすくみ
震える右手を見ていた