「部屋に帰ったら一度荷物を広げてみて、更に厳選して会社に持ち込めばいい」
「そうします」
海岸線を走る車から眺める海は、いつの間にか水色にキラキラ光っていた水面から夕焼け色に染まり、オレンジ色に輝いていた。
「海、綺麗ですよ。……って、運転中だから見れないですね」
「そんことは無い、さっきから視界の端に見えてた」
なにも言わなかったけど、副社長も同じ景色を見ていたんだね。
そっか。
沈黙していても息苦しくなかったのは、同じものを見て同じように感じていたからだ、なんて。
ちょっと嬉しいかも。
「今度ゆっくり見に来よう」
「はい」
会社の近くに戻って来た私達は、途中でスーパーに立ち寄った。
私の為に遠くまで運転して出掛けてくれた副社長に、少しでもお礼がしたいと思い。
今夜は私が手料理を振る舞う、と申し出たのだ。
予想以上に「ホントにいいの?」と声を弾ませ嬉しそうな顔をしている副社長が可愛くて、腕を振るいたくなった。
車に副社長を待たせ、スーパーの店内に飛び込むとカゴを片手に食材を選び出す。
人参をカゴに入れようとした時、フッと腕が軽くなった。
「そうします」
海岸線を走る車から眺める海は、いつの間にか水色にキラキラ光っていた水面から夕焼け色に染まり、オレンジ色に輝いていた。
「海、綺麗ですよ。……って、運転中だから見れないですね」
「そんことは無い、さっきから視界の端に見えてた」
なにも言わなかったけど、副社長も同じ景色を見ていたんだね。
そっか。
沈黙していても息苦しくなかったのは、同じものを見て同じように感じていたからだ、なんて。
ちょっと嬉しいかも。
「今度ゆっくり見に来よう」
「はい」
会社の近くに戻って来た私達は、途中でスーパーに立ち寄った。
私の為に遠くまで運転して出掛けてくれた副社長に、少しでもお礼がしたいと思い。
今夜は私が手料理を振る舞う、と申し出たのだ。
予想以上に「ホントにいいの?」と声を弾ませ嬉しそうな顔をしている副社長が可愛くて、腕を振るいたくなった。
車に副社長を待たせ、スーパーの店内に飛び込むとカゴを片手に食材を選び出す。
人参をカゴに入れようとした時、フッと腕が軽くなった。



