「さて……行くか!」



私、来栖 乃亜は半年ぶりに家を出て
"外"という未知なる危険区域に足を踏み入れます!



普通に生活をしていれば私は高校2年生でスクールライフを送り

女子高生というブランドを掲げて毎日楽しく生活をしていたはず



でも、現実は不登校で絶賛引きこもり中のゲーマーな私。


青春?何それ美味しいの?的な感じで

三次元には夢も希望も捨て干からびた心を二次元で麗しているというわけ



そして、そんな私がなぜ半年ぶりに外に出るかというと



私の大好きなゲームが

ゲーム展で発表されるからなのです!!


これは行かねばなるまい!



そんなわけで私は今外にいるというわけなのです





しかし……まぁ…

東京って人多すぎね!!
歩いてるだけでちょっと酔いそう…

普段引きこもってる私にはちょっとこの人の量はハードよ……




「………ん?」





……あれは?なんだ?



多分……あれ、猫だよ…ね?


で、でも、なんだあの白猫………







背中に













羽生えてね?







羽が生えてる白猫とかちょっといきなりファンタジー過ぎないかい?




あの背中にある二つの翼っぽいの

あれ、どう見ても羽だよね……






しかもめっちゃ目が合ってる……汗



目が「早くこっちに来い」と訴えて来てるよ!




えぇ〜………


絶対なんな良からぬ事かが起きる予感がする……


だって、羽の生えた猫に顎でクイクイ遣わされるとかいい事起きる気がしない!


せめて、手で招こうよ!
何故、私は猫に顎で遣わされてるのだ


おかしいでしょうよ!!