『もし今度こっちに来る時があったら連絡して?その時は一緒に行こう。ね?』 「はい、絶対、行きます。」 柴崎心花は、高校1年生になった。 私も柊も今も悠記を忘れてなんかいない。 まだ、心にぽっかりと穴が空いたような思いが残る今日この頃。 私は少し曇った空を見上げる。 「1年、か…」 この1年は、いろいろな事があった。