学校戦争。

“あーあーあー!......マイク入ってる?
大丈夫っぽいね。
みんな、はじめまして!黒幕ですよ!
何その顔......あははっ顔なんて見えないけど☆
さっきは驚かせてごめんね!
びっくりした?
あ、職員室の先生は全員お亡くなりになったよ。
よかったね!どーせ影で悪口とか言ってたんでしょ。”


先生...死んじゃったの?

たしかに、たまにウザイって思う時もあったけど、相談とか乗ってくれて、最後にはおめでとうって言ってくれたのに...。

なんでよ...なんで?


“あとね、いま学校を完全に隔離してる途中なんだけどさ、ちょっと人数が多いんだよね。
だ〜か〜ら!一クラス20人まで逃げていーよ!
あ、20人超えたら、教室は鍵かけるから...ま、早い者勝ちだよね!”


私は押されて転んだ。

誰になんて分からない。

みんな、一斉に出口に向かって走り出した。
なんでよ。

ここまで一緒に頑張ったじゃん。

なんでよ...!!!!


“すごいね!卒業まで共にした友達を押しのけてまで逃げるなんて!やっぱり面白いよ!君たち!”


すると突然、ドアがしまった。
そして、“20人を超えたのでロックします。”と言う音がした。


『ぅ......っ!みんな!?』


立ち上がって辺りを見回すと、そこはいつもの教室では無かった。

椅子と机は倒れ、棚の上の花瓶は割れている。

誰かの泣き声、怒鳴り声、呆然と立ち尽くす人、倒れている人。


こんなのは...こんなのは違う!!


こんな...いや...ねえ。


やめてよ...いやだ。


いやだいやだいやだ!!!!


なんで、なんでなんでなんで...






なんで二人がいないの?