「皆さん、ご卒業おめでとうございます。」
春、まだ桜は咲いていないけど、朝つくしを見かけるぐらいには暖かくなってきた頃。
私たちは卒業式を迎えた。
私は公立高校に行くので、制服を着るのは今日が最後。
毎日私服で行くのは、ちょっとめんどくさい気もするけど楽しみでもある。
私、早川詩衣は眠さをこらえ、校長の話を聞いた。
……………………………………………
早川 詩衣 (ハヤカワ シイ)
勉強は出来るが、少し抜けている。
明るいムードメーカー的存在で、友達も多い。
二年生の時、転校してきた。
……………………………………………
→↓
「卒業したね、ウチら。」
教室に戻ると、友達のウユが話しかけてきた。
……………………………………………
最原 ウユ (サイハラ ウユ)
いつも一緒にいる仲のいい友達の1人。ハーフ。
勉強は出来ないが、みんなをまとめることや、行動力があることから、クラスの中心的存在。
……………………………………………
『なんだか、寂しいね。』
「なにいってんの。学校ちがくたって会えるじゃん。」
「ウユは、人ん家きてお菓子たかるだけじゃん。」
二人で話していると、翠が教室に戻ってきた。
隣のクラスの子と話していたのだと思う。
……………………………………………
麻磨世 翠 (アサマセ ミドリ)
有香と翠と三人でいつも一緒にいる。
マイペースでめんどくさい事は絶対にやらない。
気分屋で、仲のいい人は二人と隣のクラスに一人だけ。
……………………………………………
『翠も人のこと言えないよ。私の家のお菓子、全部無くなっちゃったし...。』
卒業式なのに、いつもと変わらない会話。
でも、これでいい。
これが私たちには丁度いい。
「でもさ、もうちょい中学生がよくない?」
「ウユはな?私は高校憧れてたし?」
『新しい出会いがあるかもだし?』
楽しいな...。
ずっと三人でいたいな。
そう思った時。
も の す ご い お と が し た
____ドォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!
『ッ!!!!なに!?』
音は窓の外。
中庭を挟み、向かい側の教室。
「職員室がっ!!!」
立ち込める煙。
窓に付着している液体。
ナニカがオカシイ。
その時、頭が割るような不協和音とともに、機械音のような耳障りな声が、耳に入ってきた。
春、まだ桜は咲いていないけど、朝つくしを見かけるぐらいには暖かくなってきた頃。
私たちは卒業式を迎えた。
私は公立高校に行くので、制服を着るのは今日が最後。
毎日私服で行くのは、ちょっとめんどくさい気もするけど楽しみでもある。
私、早川詩衣は眠さをこらえ、校長の話を聞いた。
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早川 詩衣 (ハヤカワ シイ)
勉強は出来るが、少し抜けている。
明るいムードメーカー的存在で、友達も多い。
二年生の時、転校してきた。
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→↓
「卒業したね、ウチら。」
教室に戻ると、友達のウユが話しかけてきた。
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最原 ウユ (サイハラ ウユ)
いつも一緒にいる仲のいい友達の1人。ハーフ。
勉強は出来ないが、みんなをまとめることや、行動力があることから、クラスの中心的存在。
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『なんだか、寂しいね。』
「なにいってんの。学校ちがくたって会えるじゃん。」
「ウユは、人ん家きてお菓子たかるだけじゃん。」
二人で話していると、翠が教室に戻ってきた。
隣のクラスの子と話していたのだと思う。
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麻磨世 翠 (アサマセ ミドリ)
有香と翠と三人でいつも一緒にいる。
マイペースでめんどくさい事は絶対にやらない。
気分屋で、仲のいい人は二人と隣のクラスに一人だけ。
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『翠も人のこと言えないよ。私の家のお菓子、全部無くなっちゃったし...。』
卒業式なのに、いつもと変わらない会話。
でも、これでいい。
これが私たちには丁度いい。
「でもさ、もうちょい中学生がよくない?」
「ウユはな?私は高校憧れてたし?」
『新しい出会いがあるかもだし?』
楽しいな...。
ずっと三人でいたいな。
そう思った時。
も の す ご い お と が し た
____ドォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!
『ッ!!!!なに!?』
音は窓の外。
中庭を挟み、向かい側の教室。
「職員室がっ!!!」
立ち込める煙。
窓に付着している液体。
ナニカがオカシイ。
その時、頭が割るような不協和音とともに、機械音のような耳障りな声が、耳に入ってきた。
