君と桜の樹の下で。

そんなことを思いながら、

私は家を出た。

家の前の桜並木はすごく綺麗に

肩を並べて立っている。

少しのズレも許さないように。



でも一本だけ少し低い桜の木がある。

まるで私みたい。

みんなは上に伸びて行くのに私は

前に進めない。過去に囚われて。

そうやって生きていく運命なのかな。

桜並木を見上げながら

少し歩くとバス停が見えてきた。