「再度確認お願いします」

"どこ行くの?お昼に話を聞かせてね。あと高橋さんの件も気になってるから|ω・)"と書いて先程の資料に貼り付けて綾美のデスクに置く。

会社のメールでやり取りする時もあるけれど、綾美と交互にタイピングしていたら日下部さんに見抜かれた時があったので、ダミーの資料に付箋を貼り付けて届けるやり取りもしている。

日下部さんに見つかると大変なので目を盗んで1日1回、メール又は付箋のやり取りで1返信までと決めている。

デスクワークが多い時の私と綾美だけの息抜き方法。

「杉野、午後からマネージャーの同行オッケーだって。内線代わって」

「はぁい、ありがとうございます」

どうやら綾美は午後はエリアマネージャーと一緒に同行して商品調査をするらしい。

お昼の時間も綾美はゆっくりして居られなそうかなぁ。

綾美が居なくなると、今日の企画開発部は人が少ないから、いらない事まで日下部さんに頼まれそうだなぁ。

よしっ、今日は絶対に残業しないって決めた。

ダルいし、頭が痛くなってきたし。

あと2日、3日の内には女の子の日が訪れる予定なので、もしかしたらソレのせいで余計にダルいのかも。

眠気も出てきたら、確実にやってくるね。

香坂君のアパートにずっといるけれど、そうもいかないな。

「秋葉、ちょっと来て。話があるから。ついでにコーヒーのおかわり持って来て」

デスクから私を呼びつけた日下部さんは、コーヒーのおかわりも要求してきた。

上司の特権と言うか、私には遠慮がナシだから頼むのか知らないが、いつも思うけれど"自分で歩け!"

私はコーヒーマシンの前まで行くと、意地悪を思いつき、カフェオレを選択してボタンを押した。

機械はレンタルしていて社員が月々割り勘で豆等を購入。

他にココアやミルクティもある、ドリンクバーの機械の様なもの。