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忘年会の会場は、来春から展開するブライダル企画に前向きなホテルのブッフェ。

今日は忘年会なので、参加不参加関係なくノー残業デー&17時には必ず退社デー。

司会進行や準備などは企画開発部が担当で、席順は毎年恒例のクジ引き。

企画開発部の先発隊は社員全員に当たるハズレ無しのビンゴ大会の商品を並べたり、席順の番号の配置が済ませると自分達が先に席順のクジ引きをする。

「ゆかり、何番?私は45番。後ろの方じゃん!」

「私は24番。真ん中の方だね」

私と綾美は先発隊で先に会場入りしていて、クジ引きの席順を見せ合いをしていた。

「そろそろ皆来る頃だね」

「社長は最後に来るかな?」

社長はいつも集合時間ピッタリに来て、宴会中はとにかく社員に挨拶をしまくる。

一人一人の社員の名前を覚えているのは流石だなぁと感心する。

話をするチャンスも自分をアピールするチャンスも年に一度の今日限りなので、社員は緊張もしているが期待も膨らませている。

忘年会開始30分前になると続々と社員達が集まり、クジ引きをしてから席に着いた。

社長も席に着いたので、企画開発部の社員も席に着き始めたが・・・私の隣には空席が1つ。

企画開発部の誰かかなぁ?・・・そう思いながら席に着くと隣には座って欲しくない人物が座って居た。

「…お疲れ様です」

私はおずおずと話かけると「お疲れ様です」とよそよそしく返ってきた。