「ゆかりちゃん、今日も御一人様でお食事ですか?」
二ヶ月前位から働いているアルバイト店員、香坂 有澄(こうさか ありと)君。
常連に近い私に気軽に話しかけてくれるから、すっかりお友達。
癒しの王子様系で、可愛いくて仕方ない。
最近は食事だけではなく、香坂君に会えるのも楽しみの一つ。
「会議の後は本当に疲れるから、御一人様でノンビリさせて下さい」
「そっかぁ…この後のお誘いしたかったんだけどなぁ…疲れてるなら無理?もうすぐ上がれるんだけど…」
「明日は会議ないから平気」
小声でお誘いしてくる香坂君に対して、私はお行儀が悪いと思いつつも、仕事中の香坂君を急いで解放しなきゃと思い、食事を頬張りながら小声で返した。
「それが基準なの?」
「会議は神経すり減らすから、会議前は自宅でノンビリしたいんだ。仕事終わったら連絡待ってるね」
香坂君はうなづいて、バイバイと小さく手を振ってから仕事に戻った。
『一緒にどこかに行きましょう』と香坂君に言われ、出かける約束をしたので、携帯番号とアドレスを交換したのは、つい先日の事。
交換してから、どちらからも連絡する訳ではなく、まさかの今日が出かける日になるとは思わなかったけれど・・・・・・。
予期せぬ展開ではあるけれど、このチャンスを逃さないように前進あるのみだと思った。
混んでいる店内でのざわめきの中、耳を澄ませていると聞こえてくるのは香坂君の噂。
二ヶ月前位から働いているアルバイト店員、香坂 有澄(こうさか ありと)君。
常連に近い私に気軽に話しかけてくれるから、すっかりお友達。
癒しの王子様系で、可愛いくて仕方ない。
最近は食事だけではなく、香坂君に会えるのも楽しみの一つ。
「会議の後は本当に疲れるから、御一人様でノンビリさせて下さい」
「そっかぁ…この後のお誘いしたかったんだけどなぁ…疲れてるなら無理?もうすぐ上がれるんだけど…」
「明日は会議ないから平気」
小声でお誘いしてくる香坂君に対して、私はお行儀が悪いと思いつつも、仕事中の香坂君を急いで解放しなきゃと思い、食事を頬張りながら小声で返した。
「それが基準なの?」
「会議は神経すり減らすから、会議前は自宅でノンビリしたいんだ。仕事終わったら連絡待ってるね」
香坂君はうなづいて、バイバイと小さく手を振ってから仕事に戻った。
『一緒にどこかに行きましょう』と香坂君に言われ、出かける約束をしたので、携帯番号とアドレスを交換したのは、つい先日の事。
交換してから、どちらからも連絡する訳ではなく、まさかの今日が出かける日になるとは思わなかったけれど・・・・・・。
予期せぬ展開ではあるけれど、このチャンスを逃さないように前進あるのみだと思った。
混んでいる店内でのざわめきの中、耳を澄ませていると聞こえてくるのは香坂君の噂。