佐藤さんは素敵なお嫁さんになるでしょう。

挙式は6月かぁ・・・結構、急な感じもするね。

結婚しても辞めたりしないよね?

佐藤さんは大卒で入社したから、日下部さんの2つ歳上で、私にとっては先輩であり、お姉ちゃん的な存在。

企画開発部の先輩の中で一番大切な存在だから、ずっとずっと一緒に仕事をしたいな。

「佐藤さん、後から一緒に総務課に行きましょう。秋葉はさっさと終わらせて、通常の仕事をしなさい」

「はい、分かりました。よろしくお願いします」

嫌な足音が聞こえたと思ったら、真後ろに日下部さんが立っていた。

佐藤さんと一緒に総務課に行くとしたら、結婚関係の事だろうか?

「日下部君はいつもゆかりちゃんを気にしているのよね。ゆかりちゃんは鈍感なのかしら?」

うふふって優しく笑いながら話す佐藤さんに対して、日下部さんは何も語らなかった。

「ずっと二人を見てきたから分かるけど、お互いに信頼仕切ってる感じよね。だから、恋愛には発展しないのかな?影で応援してるんだけどなぁ…日下部君?」

日下部さんの目を見て話していた佐藤さん。

反則でしょうって位に、日下部さんは頬が赤くなり照れている姿は何だか可愛らしい。

「日下部君もゆかりちゃんも入社当時はどちらも初々しくて可愛いらしかった。まさか、こんなにも早くに日下部君が上司になると思わなかったけれど。
企画開発部にはなかなか新人は入らなくて、私にとって初めての後輩だから二人は特別なの。あと残り僅かになるけれど、よろしくね」