城と翼は、顔を紫色のレースで隠している女の人の前に立たされた。
その裏通りの母は声からして確実におばさんだと、城が関係ない事を考えていると、その母は急に大きな声で話し出した。
「そこの眠り王子、あんた、まだ半分しか目覚めてないね?」
城はへ?みたいな顔をしてその母を見た。
「半分しか目覚めてないのに、いっぱいいっぱいの顔をしてるな。
で、今日は何を聞きに来たんだ?」
「何も聞く事はないです、じゃ、失礼します」
城が翼の手を取って出て行こうとすると、その裏通りの母は急に優しい声になった。
「聞きたいのなら、教えてあげます。
本当は、結果については何も言及しないのだけれど…
あなた達カップルは、本物です。
満月の夜に出会ったのが、私にはちゃんと見えてます。
彼女はそこの眠り王子をちゃんと支えてあげなさい。
彼の半分しか目覚めてない感情は、あなたに関してのみの感情だから。
この王子は、あなたがいないと、どうにも生きていけません」



