また数日後、掃除中にクレヨンを見つけ、彼女は怖くなった。誰かが勝手に家に上がり込んでいると考えたからだ。



家中をくまなく調べたが、特に変わったところはない。



掃除機を片づけようと押入を開けたときに、ふと気がついた。



この部屋の前の廊下は、押入の奥行き分だけ短いのではないだろうか?表からこの家を見ても、壁は平らだったはずだ。



彼女はその壁、ちょうどクレヨンを拾った場所を念入りに調べた。



叩いてみると隣の壁と音が違う。