振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。



よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。



強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげ続けました。



男の体からは次々と内臓がとり出され、血ま
みれの臓器が散らばっています。



私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後ろで大騒ぎしているのに黙って前をを向いたまま、気にもとめていない様子でした。



私はさすがに、想像を超える展開に驚き、本当にこれは夢なのかと恐くなり、もう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。