「おはようございます。今日から私がB組の担任を勤めます、仲宗根奈々です。よろしくお願いします。まず皆に自己紹介をしてもらいます。右端の加藤さんから」

そして、次々に自己紹介していく

「初めまして。大山亜理紗です。須和田小から来ました。」
これが、大山亜理紗との出会いだった。

「次、長谷川さん。」
私の名前が呼ばれた。

「初めまして。長谷川由紀です。常盤小学校から来ました。」
私で自己紹介は終わり。

「では、教科書を配るんですが、教科書を取りにいくのを“長谷川さん”、”大山さん”、濱中さん、安里さん、手伝ってくれないかしら。」

「「「「いいですよ!」」」」

皆でハモッタ。

教科書は科学室に置いてあるそうで、先生の後を追った。
そしたら、背中をちょんちょんとつつかれた。

「はい?」
後ろを向いたら、亜理紗さんだった。

「あのね。須和田小の人が一人もいないから友達なってくれないかな・・。」
そう言って、亜理紗さんはモジモジしていた。

「いいですよ!!私も常盤小の人いないから困ってたんだ!!。」
そう言うと、嬉しそうに「一緒に行こう!」と言ってくれた。

キンコンカンコーン

「教科書も配ったので、今日は帰っていいですよ。」
担任の声と共にみんな帰っていった。

「由紀ちゃーん!一緒に帰ろっ!」
そう言って、亜理紗さんが来た。

「はい!帰りましょう!」

「敬語は、なし!普通にね!」

「うん、じゃぁ。帰ろっ!」
こう言ったら、亜理紗ちゃんは笑った。

「ねぇ、ちょっと図書館いこっ!」
亜理紗ちゃんは、私の手を引っぱった。

「何かあるの?」
私は着いていった。

図書館についた。
「見てよ、あの子。」
そう言って、同じクラスの青島さんを指差す。
「あの子さぁ、となりの小学校だったの。それで、スッゴク暗い子って有名でウチの小学校までウワサがきてたんだぁ」

「うん。それで」

「あの子“いじめ”ようよ。」