「みんなどっか行くの?なら俺も・・・」

「だめ。K(俺)はおしまい。次の子が待ってるから」

気が付くと俺は地面に倒れていた。

どうも屋根の雪下ろしを手伝って転落したらしい。

雪がクッションになってちょっと気絶しただけで済んだらしい。

でも、次の日から村は俺の知る村じゃなくなってたんだ。

学校の名前、通ってたそろばん塾、行きつけの駄菓子屋も、全部変わってた。

クラスの奴らは変わっていなかったけど、グループの奴らは誰も居なかったんだよ

他の奴らに聞いたら「引っ越した」だの「死んだ」だの「誰だよそれ」だのさまざまな答えが返ってきた。

俺の見ていたのは幻だったのだろうか。

今でも、俺は年末になると庭で星を見る。