そして高村と会ったはその日が最後になった。

冒頭で述べたが「心霊は根源的な恐怖、人間は狂気的な恐怖」そう言ったが間違いだったのかもしれない。

心霊も元が人間である以上、本当の根源的な恐怖は人間の狂気なのかもしれない。

そして俺は一人の男性の為にここまでの事が出来、遠い先にまで恐怖を残す、俺は人間の持つ狂気に心底恐怖した。

正直この話が真実かは分からない、かなりうろ覚え部分もあるし、最愛の人を亡くした高村がノイローゼになっただけかもしれない。

だが俺は確かに聞いた・・・丁度高村が失踪する前日に高村からかかって来た電話の先で高村の怯える声に混じり、狂ったように笑う女の声を・・・ 

高村は行方は現在も判明しないままとなっている・・・