次の日からクラスには、誰もいない席が一つ出来ました。

誰かいたような気はするが、先生も含め誰も思い出せません。

名簿にも載っていませんでした。

1人の人間が消えたという事実が、あったかどうかすらあやふやになってしまいました。

それから10年以上たちます。

今では百物語をやった事すら、記憶から消えようとしています。

でも、たしかに最初はいたのです。

誰も覚えてません。

これからも思い出すことはないでしょう・・・

永遠に消えた、クラスメートの存在を・・・