上司と二人で現地へ行くと、その家はごく普通のマンション。

チャイムを鳴らすと、おずおずといった様子でドアが開かれ、中からいかにもDQNというか、気の強そうな青年がすごい怯えた様子で、警官だとわかった途端ドアから飛び出してきたそう。

「風呂に・・・」

という言葉を頼りに、青年を上司に任せて彼は部屋に入り風呂場に向かう。

霊感の無い彼は特に悪寒も感じなかったけど、部屋に差し込む西日が妙に赤い気がしたそう。

それとかすかに血の匂いも。

で、風呂場のドアにも血が飛び散っていて、ハンカチをつかい開けるとムワッと濃厚な血の匂い。

で、血がそこら始終に飛び散ってる。

しかし何も、死体らしきものは何もない。

そこで彼らは一度交番に青年を連れていき、話を詳しく聞くことにする。