知り合いの警察官から聞いた話

当時交番勤務だった彼は、夕方五時くらいに通信司令センターから、ある通報元の様子を見てきてほしいと連絡があったので、その家に行くことにした。

通報というのが、

「人を殺してしまった」

ということらしいのだが、通報者がパニックで他に「血が」とか「シャワーが」とか「死体が」とか訳のわからないことを口走っていたそうで、殺人と断定する前に様子を見てきてほしい、見に行く際は気をつけるように、とのことだった。