そこは首つり自殺の名所であり車がすれ違う事の出来ない細くて小さなトンネルで、工事を途中でやめたのか所々鉄骨がむき出しな所で、その鉄骨で首をつる方々がいると言われている場所でした。

後部座席に乗りそのトンネルを通過・・・

途中運転していたF君が一瞬ブレーキをかけ

「気のせいかな?何かが前を横切った気がするんだけど?」

と言っていたが、実は私は怖くて目をつぶっており見てはいませんでした。

その時はそれ以上の何ごともなく過ぎてゆき会社の駐車場まで戻り、それぞれ自分の車で自宅へ戻る事になりました。

自分の車に乗り込み時計をみると12時を過ぎており、

『やばいな~親に怒られるかな。急ごう』

などと思いながら車を走らせていました。