後輩くん。

「やめて。」
私はその腕を無理矢理離させた。
「杞憂おかしいよ?なんもなかったから」 
「じゃあなんでそんなに椛の顔は赤いの?」
え?顔が赤い?!恥ずかしくなり顔を隠す。

「はーい。あんたたち体調はもう大丈夫?」
先生保健室へと帰ってきた。
「帰りますね。ありがとうございました。」
私達はそう言うとばらばらで教室へと戻った。
「帰ろ〜」
いっちゃんは鞄をもって待機してた。 
「秋!あんたもしかして椛に嫌なことした?」
なんで、分かるの?少しきまずいこと。
「は?知らない。俺一人で帰るから。」
少し怒ってる。声掛けずらいな…
「いっちゃんごめんね。」
といっちゃんの背中を押し、杞憂と帰ってほしいと伝える。

いっちゃんは少し心配そうな顔をしたがすぐに杞憂を追いかけた。

「はぁー…」
少し時間を置いて帰ったほうがいいかな…
皆とばいばいと挨拶を交わして
ぼーっと外を窓から眺めていると

夕日に少し虹がかかっている…

綺麗…

ピロリン♪
メール?携帯を開けると…

〖先輩!これ見てください〗
添付されてる画像を見ると…

私が見てる光景だった。

返事を返すと期待させる事を知ってるからあえて返さない。

30分くらいたったのでそろそろ帰ろうかな…昇降口から外へと出てイヤホンをつけながら歩く。