後輩くん。

ガラガラ
「すみません。皆さん…体調が悪いらしいです」
誰かに話している…
ザワザワ…

え、複数?!てか大勢?!

「すみません。大丈夫ですか?」
あっ苦しいの忘れてた…酸素がさっきから少なくなってきてたんだった…

「あっついー…」
「その顔は反則ですよ…」
顔を背ける愁くん。耳が真っ赤なのがひと目でわかる。
「先輩好きです」

まただ…
「あの…ね?」

「無理って言われるのはわかってるので大丈夫です。」
さっきとは違って少し悲しそうに笑う彼…。
ガラガラ
「おーい。」
杞憂の声。
この人も実はファンが多いんですよね。
私が寝ているカーテンが開けられる。
「なんでそんなに顔赤いの?」

「え?」
愁くんのことか。

「2人で何してたの?」
少しきつくいつもよりきつく…
「あの、俺帰りますね。」
逃げようとした愁くんの腕を掴む杞憂。
「え?」
「ねえ、なにしてたの?」
愁くんの顔にはてなが浮かび、杞憂の顔には鬼が浮かぶ。