後輩くん。

「俺、昔から椛の事すきなんだけど…」
真っ赤な顔で私の顔を見る。
照れたのか…口元を手で隠す。

「…どういうこと？」
頭の中が真っ白になる。
「好きなんだけど…
俺とさ…付き合わない？」

急すぎて目を見開く。
付き合うって何？
愁くんにも言われたけど…
いっちゃんの口からも聞いたけど…


「付き合うってなに？」
疑問をぶつける。
頭が追いつかない…
杞憂の早さについていけない。

「俺も好きな人と付き合うの初めてだからよくわかんないけど…小さい頃から知ってるから椛にとって怖くないと思うし…。登下校とか一緒にしたり遊びに行くとかしたり…」

私は少し考えて小さく頭を動かした。
よく知ってる杞憂なら怖くないし…
付き合うって仲のいい友達がもっと仲良くなる事みたいだし…

「いいよ。」

答えをだした。