後輩くん。

ピンポーン

現在5時…
こんな朝早くから誰だろう。

「はーい。」
インターホンで確認をする。
杞憂?!

玄関まで走り急いでドアを開ける。
「ごめん。なんだった?!」

わたしの姿を見て驚いている…

「なにその格好…」
え?
…あ、エプロン着てることか。
「ちょっと早く起きちゃったからご飯作ってた。」


「そーなんだ。最近、あいつがいるからまともに話せてないから…ちょっと話そうと思って。」
こんな時間に?
なにかあったのかな?

グー…

「いや、これは…」

杞憂のお腹の音に一瞬驚いたけれどすぐに正気に戻り笑った。


「ご飯食べてないの?」

顔を真っ赤にした杞憂は小さく静かにうなずいた。

「仕方ないな…一緒にたべる?」

私は昔から幼馴染の杞憂を家に招いた。

「久しぶりだね。」

私の家の中をじっくり見渡す。
なんか見られるの恥ずかしいな…

小さな汚れとかあったらどうしよ。

「綺麗だね。相変わらず」

杞憂の言葉で安堵した。
汚いと言われなかった…