後輩くん。

家に着くとまたメールの着信音。
そろそろ返さなきゃね。

〖先輩家にきちんとつきました?〗
心配してくれたんだね。
〖うん。ありがとう。あと遠足の件だけど…まだ行く場所は決まってないよ。〗

帰り道に言っていた事になにを返せばいいんだろう。
だって…時間作るってなに?え?

ピロリン
〖先輩電話番号教えてください。〗
急だな。けど一昨日言ってたもんね。
〖070✕✕✕✕✕✕✕✕〗

送るとすぐに電話がなる。
びっくりして緑のボタンを押してしまった。

おそるおそる耳に当てると
「今なにしてます?」
多分すごく緊張していると思う。
質問の声が震えてる。
「電話かな?」
それ以外なにもしていない。
すると携帯ごしに笑う声が聞こえた。
「可愛いすぎますよ。すきです。」

急にそんなこというからなにをかえせばいいのかもわからなくなってしまう。

「明日って一緒に帰れますか?」
この子はどこまで素直なんだろ。
ど直球の球を何度も何度も投げてくる。

「分かんないかな。」
明日はいっちゃんがいるかもしれない。
それに、杞憂も。
そういえば今日の帰り道も不機嫌だった。

「先輩俺今から用事あるのでまた明日。」
ツーツーツー

綺麗。顔も心も。