後輩くん。

体調が悪いならはやくかえったほうがいいと思って私は速く歩く。
「先輩。」
後ろから笑顔で走ってくる…

「愁くん?」
私は振り返って驚いた。
愁くんは隣にいる杞憂を見て驚く。
「俺も一緒に帰ります。」

少し後ろをついてくる。

杞憂は不機嫌な表情。

気まずい…

「遠足って3人で一緒なんですか?」
急に重たい空気を裂くように愁くんが口を開けた。
「そうだよ。」
愁くんは少し黙ってまた口を開いた。

「遠足の日に少し時間ください」

そう言うと丁寧に挨拶をして帰っていった。
愁くんは昨日私が言ったことを覚えており、家の近くで去っていった。