後輩くん。

〖先輩。遠足どこいきます？(^^)〗

メールの音が聞こえたので開けると愁くん?!
てか顔文字つけるんだ。愁くんらしいな。

「だれ？」
隣から質問してくる。
杞憂は愁くんの事あまり好きじゃないみたいだから私は携帯の画面を消して
「えっと…お母さん。」
私言い訳下手だなあ…

「ふーん。てか今日は一緒に帰ろ。」

杞憂からそう言ってくるのは昨日のことがあるから。いつもなら普通に帰ってるから。
「いっちゃんから聞いた？」
そういえばいっちゃんと話が通じてなかったけど、私杞憂から聞いたことになってるんだ。
私はすぐにいっちゃんの席へといき、誤解をととき、席へとまた戻った。

「椛忙しいな。」
青い空から少し眩しいくらいの光が差し込んできた。
杞憂の笑った顔が光で盛れたのかは分かんないけど一瞬かっこよく見えた。

まあ、杞憂は女子からもてるし確かに普通でもかっこいい。
でも恋愛としては見たことが無い。

学校が終わり、校門からいっちゃんは彼氏の家に行くからと反対方向へと行ってしまい、杞憂と2人になった。

「遠足どこにする？」
遠足についての話になる。
「んー…どうする？動物園とかもいいし…」
2人で悩んでいるとまたメールの音。
杞憂に謝り携帯を見ると
〖遠足、俺ら動物園になりました(^^)〗
きっと一生懸命うってるんだろうな…
無視するのも悪いしまた家で返そう。
「ふーん。じゃあ水族館いかない？」

杞憂はメールを覗き込んで提案してくる。
「え、じゃあいっちゃんに決めてもらお！」
すごく目の敵にするな…。
「何かあった？」
少し不機嫌な顔を覗いて見る。

綺麗な夕日が顔を照らしている。
顔が赤く…

「ちょ、見んな。」
目を隠される。
手をどかしてもう一度見ると…
夕日より顔が赤い杞憂が目の前にいた。