後輩くん。

ぱちり

目が合う…
顔見た途端に体に入ってた力が抜ける。

ガラガラ
神崎さん達の声。
俺は椛先輩を布団の中へ隠す。

やばい…隣に椛先輩の体温が…。

話が終わり椛先輩が布団からでて…

ばっ

俺は背を向けた。
布団の中にずっといたから顔が真っ赤になってる。
そんな顔反則ですよ?
俺、男ですよ?


ガラガラ
杞憂先輩が来た。
少し気まずくなってしまったので…

俺は杞憂先輩と入れ違いになろうとするが腕を急に掴まれた。

椛先輩の顔が赤い事を指摘してる。

ガラガラ
保健室の先生が来たのでその場から逃れる事ができた。
本当に俺どうしちゃったんでしょうか。
頭の中…椛先輩ばっかりだ。


カシャ
夕日の写真を撮る。
オレンジ色に少し黄色がかった温かい色…
俺は無意識に椛先輩に送っていた。


「あの…愁くん。」
見たことのない女の子。

「はい。どうしました?」
顔を赤くし、黒い髪の毛を触っている。
椛先輩は茶色の髪の毛だから正反対。
あー…俺こんな時まで。
「す、すきです。」
ん?
「俺ですか?」
「はい。」
「ありがとうございます。けど俺好きな人がいるんです。」
俺も断られる辛さを知ってる。今日それを知ったから。

女の子は去っていった。

俺も頑張りますかね。

校門を出て歩いていると…前にイヤホンをつけた椛先輩が歩いていた。


「先輩!」
何度も何度も呼びながら走る。
辺りはいつの間にか暗くなっていて
さっきの夕日はいつの間にか沈んでいた。

俺が肩を触ると倒れてしまった…

わざと意地悪してみる。
そして心の準備もする。

先輩をおんぶする。
見た目では分からないけど胸がかなり…俺なにかんがえてるんですか!!
細い足と…きつくないいいにおい…

俺これ変態じゃないですか。