ある日…突然それが起こった…
「椛先輩…す、すきです。」

まるで夕日のように顔を真っ赤にした私より少し背が小さい男の子。
「ごめんなさい。どちらさまですか?」

「あ、あの俺…結崎 愁(ゆいさき しゅう)って言います。」
彼はかなり動揺して…
それにしても綺麗な顔立。
「先輩…付き合ってください。」

眺めているとその子がもう一度口を開く。

「好きになってくれてありがとうございます。けどごめんなさい。あの…初対面ですので」
「初対面だから駄目なんですか?」
「いや、うん、まあね。」

なんだか苦手だなこの子。

「だったら俺諦めません。知ってもらえるように努力します。」

真剣な目つき…で見つめてくる…
こういうの苦手だな…