「男はみんなこうだろ」

「いやいやいや…」



身が持たない!



「遅刻するよ!今日会議でしょ!」

「わかってるし…」

「ちゃっちゃとご飯作るから!」



着替えて朝ごはんを作っていると、インターホンがしつこく鳴った。




ピンポンピンポンピンポン……




「虹太だな…」



陽稀さんが扉を開けると、そこにいたのは………



虹太くんと、綺麗な女の人。



「陽稀、ごめんね朝から」



その声を聞いて、数日前に社長室から聞こえてきた女の人の声を思い出した。



この人が誰なのか知らない。


胸が少し痛む。



「どうした、険しい顔して」

「衝撃的な事実」

「とりあえず入れ」



こんな険しい顔の虹太くん、初めて見た…