Contrast Love~社長と私~

「お前こそ、年がら年中男を弄ぶところは変わってねぇな」

「そんな言い方しなくてもいいじゃない。陽稀だって嫌いじゃないくせに」



このおかげで、情報が早くたくさん入るんじゃない。



そう言われると、確かにそれは否めない。



「だからと言って、俺はお前みたいな奴、タイプじゃねぇ」

「昔の陽稀は可愛かったんだけどなぁ〜」

「昔っていつだよ」

「小学生くらい」



さすがに、俺でも年相応の小学生だったわ。



さすがに、可愛げだってあったわ!



「……外で音がしたけど、何かしら」

「外?なんか音したか?」

「耳悪いのね…」



社長室の扉の先に、見覚えのあるファイルが落ちていた。



「それ…」



今日忘れた会議のファイルだった。