Contrast Love~社長と私~

数日後、美里に連絡をして近くのカフェで話をすることになった。



「妹の居場所知ってるの!?」


店に入ってきていきなり大声で話し出す美里。


「声でけぇよ。とりあえず座れ」


周りの視線を感じた美里は恥ずかしそうに店員にコーヒーを注文した。



「今から話すこと、お前の旦那には言わないでほしい」

「…わかった」


表情から察してくれたのか、すんなりと承諾してもらえた。



「…梨都は元気なの?」

「今、俺ん家にいる」

「よかった……っ」


今にも泣き出しそうな顔の美里は、政略結婚について話してくれた。



「滅多にないチャンスだからって…。梨都には申し訳ないって思ってはいるけど、まだあの人は諦めてないのよ」

「どこの会社だ?」

「わからない…あたしは政略結婚に反対だから、そもそもの話を聞いてないの」



虹太に調べさせているから、そのうちわかるだろう。



「それでな、梨都なんだけど…」

「うん」

「俺が嫁に貰おうと思ってる」