生活していく中で梨都が俺を恋愛対象として見れるかどうかは変わってくるだろう。



これで振られたりしたらショックだな…



とりあえず仕事を終え、隣にある自宅へ戻る。


あれ、キッチンからいい匂いがする。



「あ、陽稀さんおかえりー」

「梨都…何してんの?」



キッチンを覗くと、梨都がオムライスを作っていた。


しかも、



「この匂い…」

「へへ、作り慣れてるのってお兄ちゃんのお店のメニューだからさ…」



不覚にも心の中でガッツポーズ。


大好物をお店に行かなくても食べられる!


でも、そう思ってしまったのは不謹慎だなと即座に反省する。



「俺、好きなんだよ。お兄ちゃんのとこのオムライス」

「すっ……!?」


梨都から変な声が出た。



「どした?」

「な、な、何でもないっ!」



なんかあるだろ!