「あと買うものないか?」

「これ以上買ってもらったら罪悪感で胸がいっぱいになるので大丈夫です」

「だから遠慮しなくていいって言ってんのに…」



家に戻ると買ってもらったものを部屋に閉まっていく。


案の定、大きなクローゼットがパンパンになった。


陽稀さんが買ってくれたインテリア小物も棚や机に置く。


なんかすごいオシャレな部屋ができてしまった気がする…。


「お、いいじゃんいいじゃん」


陽稀さんが私の部屋に入ってくる。


「俺仕事してくる。社長室は隣だから寂しくなったらおいで〜」


仕事現場が狭い!


「あ、冷蔵庫のものとか適当に食べたり飲んだりしていいよ。もう少ししたら新しいスマホ届くから受け取って設定とかしといてな」


そう言ってスーツに着替えた陽稀さんは家を出ていった。


ベッドに座ってひと段落つく。


昨日の今日なのに、すっかり落ち着いていた。