とりあえず、明日になったら梨都の生活用品を揃えに行くことになった。



「陽稀さんは別に付いてこなくていい」

「なんでだよ」

「いや、仕事してよ」



……ごもっともだ。



「てか、陽稀さんいくつ?」

「今年で32だけど」

「…一回りも違うんだね」



今年で20歳か。随分若い子を拾ったもんだ。



「とりあえずお試し期間な」

「お試し?」

「籍入れずに、ある程度一緒に生活してみればいいよ」



これで無理に籍入れたら、家出した原因と似たようなことが起きるわけだし。



「ありがとう、陽稀さん」

「気にするな。もう遅いから寝ろよ」



既に夜中の2時になろうとしてた。