未来の家に着いたらもうすでに誰もいなくて
俺は近くの病院まで走った

一度未来が入院していた病院だ




未来
俺まだ伝えきれてない

お前はいつもありがとうって言ってくれるけど
俺は一度も伝えてない


好きなんだ
ただ
お前が好きなんだ


だから…
まだ死ぬな

死なないでくれ






〜〜〜



「未来!?」
大きな音を立てて扉を開いて病室に入る


目を瞑るお前の前に弟くんが突っ立っていた

弟は俺を見るなり近づき思いっきり俺の肩を叩いた

「おせぇよ…!」










もう、
未来は…

俺の何よりも大切な人は


目を開けることはなかった