『悠くん。…ありがとう』 お互い涙をこらえながら携帯を耳にあてる 『ごめんね… 私は…あなたとは付き合えない』 わかっていたさ お前は優しいから 「ふっ。バーカ」 無理やり笑ってみせる 「こんな一途な男。他にはいねぇよ こんなにもお前が好きな馬鹿な男なんて一生探しても俺しかいないぞ」 死ぬな 好きなんだ 全部の想いを飲み込んで俺は笑った 「バーカ」 未来は驚いたようにしてから 笑った 『バーカ…』