これだけはわかる


後悔はしたくない



言いたいことははっきり言わないと。
それでまた、未来と笑うんだ

未来を笑顔にする


それが俺の望み
しなければいけないことだろう?




俺は携帯をとって未来に電話をかけた

何コールかした後に声が聞こえる

『もし、もし』

確かにその声は泣いていた
俺の…せいだ、と
胸が苦しくなる


「未来…」


俺はそっと未来の名を呼んだ
今から俺はものすごく自分勝手なことをするかもしれない
未来をもっと苦しめるかもしれない

でも、伝えなくちゃならない
中学のときから俺は
ずっと


「好きだ」


伝えるんだ




ちゃんと

遠回りして答えを避けて




諦めるなとか
無理って言うなとかじゃなくて






俺の想いはそんなもんじゃなくて
ただお前が






「…好きなんだ」






目頭が熱くなる
いつか未来が俺の前から居なくなる

受けとめるんだ
全部



運命を




「たとえ運命が


…決まっていたとしても。


なにがあっても、

どんな時でも


お前が好きだ」



涙がこぼれてやまない

ベットの布団に染みをたくさん作っていく



「…好きだ」