「はぁ?」
なんの冗談だよと笑うけど未来は笑わなかった
その真剣そうな表情が嘘じゃないって伝える
「…本当、なのか?」
未来は「そうだよ」と言わんばかりに頷いた
「…なんで」
「私きっと病気だ」
未来は自分の左手を眺める
その手のひらがなぜか少し赤い
「弟も隠してはいるみたいだけど、明らかに不自然な行動だから簡単にわかるよ」
どういう事だよ
それ
おかしいじゃないか
未来は事故にあったんだろ
それだけじゃ…ないのかよ
俺の暗い考えを遮るように未来が話し出した
「私、事故にあった時…
受験に成功したってメールが届いて嬉しくて帰ってくるのを待ってた
でもそこで雨が降り出して、風邪ひいちゃうって思って傘を二本持って家を飛び出した
公園の前の大通りにさしかかった時
信号が赤になったから立ち止まった
けど、そこで…
急にお腹が痛くなって
よろけたの
よろけたところで人とぶつかって道路に飛び出した
それで今に至ります」
まるで子供をあやすように人差し指で自分に起きた状況を表す
「お腹が…痛くなった………?」
「…うん」
未来は諦めたように微笑む
どういうことだよ。それ
なんで未来が…
「事故にあって意識も体力もない私を勝手に治療するわけにもいかず
目がさめるのを待ったら今、こうなっちゃったんじゃないかな」
ポンっと未来は俺の肩を叩いた
「私は…あなたを…
きっと誰よりも信頼してる
だから…1つだけお願いを聞いて欲しいの」
なんの冗談だよと笑うけど未来は笑わなかった
その真剣そうな表情が嘘じゃないって伝える
「…本当、なのか?」
未来は「そうだよ」と言わんばかりに頷いた
「…なんで」
「私きっと病気だ」
未来は自分の左手を眺める
その手のひらがなぜか少し赤い
「弟も隠してはいるみたいだけど、明らかに不自然な行動だから簡単にわかるよ」
どういう事だよ
それ
おかしいじゃないか
未来は事故にあったんだろ
それだけじゃ…ないのかよ
俺の暗い考えを遮るように未来が話し出した
「私、事故にあった時…
受験に成功したってメールが届いて嬉しくて帰ってくるのを待ってた
でもそこで雨が降り出して、風邪ひいちゃうって思って傘を二本持って家を飛び出した
公園の前の大通りにさしかかった時
信号が赤になったから立ち止まった
けど、そこで…
急にお腹が痛くなって
よろけたの
よろけたところで人とぶつかって道路に飛び出した
それで今に至ります」
まるで子供をあやすように人差し指で自分に起きた状況を表す
「お腹が…痛くなった………?」
「…うん」
未来は諦めたように微笑む
どういうことだよ。それ
なんで未来が…
「事故にあって意識も体力もない私を勝手に治療するわけにもいかず
目がさめるのを待ったら今、こうなっちゃったんじゃないかな」
ポンっと未来は俺の肩を叩いた
「私は…あなたを…
きっと誰よりも信頼してる
だから…1つだけお願いを聞いて欲しいの」


