病院に着くとどこに向かえばいいのかわからない
ちゃんと聞いとくべきだったと後悔する
案内所を目指し探した
見つけた1つのナースステーション
「未来っ。未来は何処ですか」
「はい?」
勢いよく言ったので看護婦さんは
目を丸くする
「失礼ですが、どちら様でしょうか。答えによっては…」
「え、…遠距離の彼氏です」
彼氏…
じゃあない
けど…
「そうでしたか。そこの角を左に曲がって………」
病室に向かってゆっくりと歩く
ドクン
ドクン
ドクン
ドクン
心臓が大きな音を立てて
足がすくむ
示された扉をゆっくりと開く
ドクン
ドクン
ドクン
少しづつ心拍数が上がる感じがする
「…未来」


