次の日のお昼休み。



「うーん…これかなぁ

わかんないよぉ…」


僕の席から少し離れたところにいる天使ちゃん。


どうやら、ケータイを買ってもらったらしい。


だけど、機械音痴な美羽はどこを押したらいいのか分からないみたい。



僕が教えてあげようかと言ってあげられたらいいのに、その勇気がない。




「天使ちゃん!俺に貸してみ?
教えてあげるよ!」



誰かが美羽に話しかけた。