が。




「よ、終わりそーか。」




「せ、せせせせせせ専務…!?」




1時間くらい経った頃。





専務は、手に紙切れとコンビにの袋を持ってやって来た。




「な、なんでここに…!!」




「ん?あぁ、飯食ってねーだろうなと思ってな、それとこれ、」





コンビニ袋と一緒に差し出された紙。





「なんですか、これ?新しい書類なら明日に────…」







「結婚、しようか。」






「───……え?」





椅子に座る私と視線を合わせるように、片足だけ膝まづいて、どこに隠し持っていたんだって思いながらも差し出された箱の中身を見た。






「、わ私なんかでいいんですか、」





「お前がいい。」





「だって私、要領悪いし、頭悪いし、何も出来ないし、料理だって洗濯だって裁縫だってなにも───「うるせぇ黙れ。」」





「……」






専務は言いすぎたか、とぶつぶつ呟きながらふっと口元を緩めた。





「いいか、一回しか言わねーからよく聞けよ、」





専務が緊張してる。





その緊張が私にも移ったのか、唾をゴクリ飲み、次の言葉を待つ。