「つかお前、そんな悠長に話してる暇あんの?」
そう言って彼は、やっとの思いで半分終わらせた書類に目を向けた。
「ああああああああ!!!!!」
時計の短い針は、11を指した頃。
もはや会社に誰がいるのだろうか、私の大きな叫び声が響き渡った。
「うるせぇよ、」
「だだだだだって!!!!!」
「うるせぇ、口動かす暇あったらその残念な脳細胞を死ぬ気で動かせ。」
「はーーい。」
やっぱり私はドMなのだろうか。
嫌な気がしない。
あぁでも、瀬津さんにこんな事言われたらやだな、優太だから許せちゃうのかな。
やっぱり怖い男だ。