春といえば。
卒業。入学。新学期。出会いと別れ。
あと…
そう!恋!!
春といえば恋かなって私は思うんだけど…
「そもそも恋愛って苦手なんだよなぁ」
私、白雪紗菜は、さなじゃないです、すずなと申します。
中学だってまともに恋愛してなかったのです。
「って、誰に言ってんだ」
思わず1人でノリツッコミ。
高校くらいはまともに恋愛したいなーって思いつつ、入学式を終えた私は幼なじみちゃんを待ちながら高校付近にある桜並木を歩いているのです。
「これから通う高校の前に桜並木…とんだ少女漫画だなぁ」
少女漫画はあんまり読まないけど。
意外でしょ?少年漫画派なのよ、私♡
だから、今の発言も結構偏見だったりする。
1人で馬鹿みたいな会話をしつつ辺りを見回す。
「にしても、綺麗だなぁ…!」
そんなのはどうでもよく思わせる程、満開な桜が綺麗に道を作っている。
そんな風景は息を呑むほど幻想的で私をワクワクさせた。
校舎後ろに歩いていた私はくるりと振り返ってみる。
「桜並木から見える校舎も綺麗!」
制服もまぁそれなりに可愛い!
文句はないかな。
あとは、だから、その、恋愛を頑張ればさ、結構充実した高校生活出来そうじゃない??
なんて事を考えていると、桜並木の内の1本、道が内側なら反対の外側に寄りかかっているような人影が見えた。
遠めだから詳しくは分からないけど何かあったのだろうか。体調不良とかだった可哀想だな。
「行ってみようかな」
こう見えて凄く人見知りなんだけど、本当に凄く怖んだけど意を決して行ってみる。
少し歩いて、例の人影の前。
「あの…」
と、震える声で、声をかけようとしたその時。
スー…スー…っと規則正しい寝息が聞こえた。
「え、まさか…」
こんな所で寝ているなんて…
どんな人だろうと見てみる。
ふわふわとしたくせっ毛なのかな?柔らかそうな栗色の髪に綺麗で、でもかっこいい顔つきの男の子。
良かった、女の子じゃなかった。
女の子がこんな所…しかもちょっと日が落ちかけてるのに寝てたら危ないもん。
男の子でも危ないと思うんだけど…!!
起こさない方が…?
でも、もう辺りは暗くなってきている。
起きる気配ないし、起こした方が?
なんて、一人で葛藤していると目の前の男の子が目を覚ました。
「君…何?誰?」
目を覚ました男の子は寝ぼけ眼を擦って聞いてくる。
待って、寝起きの掠れ声もかっこいい…!
あっ、そうじゃない!!変態みたいじゃん!!
「何、俺の顔見ながら変顔してるわけ?」
変顔…!?
ええ、まぁ私は変顔の名人ですよ!!!
嘘ですけど!!
違う!そうじゃなくて何か言わないと…!
「あの、えっと、こんな所で寝てたから、その…」
何故かテンパって口ごもってしまった私を嘲笑うかのような表情をした後、そのまま立ち上がって歩いていってしまった。
その後ろ姿を見ながら私の心臓はドキドキしていた。
ん?ドキドキしていた?
可笑しくないですかー?
そんな要素どこにありました??
え、もしかして…
「そんなことあるわけないよねー☆」
「何、独り言いってんの?」
一人漫才(?)してたら真後ろから聞き覚えのある声がしたので、帰ります!
卒業。入学。新学期。出会いと別れ。
あと…
そう!恋!!
春といえば恋かなって私は思うんだけど…
「そもそも恋愛って苦手なんだよなぁ」
私、白雪紗菜は、さなじゃないです、すずなと申します。
中学だってまともに恋愛してなかったのです。
「って、誰に言ってんだ」
思わず1人でノリツッコミ。
高校くらいはまともに恋愛したいなーって思いつつ、入学式を終えた私は幼なじみちゃんを待ちながら高校付近にある桜並木を歩いているのです。
「これから通う高校の前に桜並木…とんだ少女漫画だなぁ」
少女漫画はあんまり読まないけど。
意外でしょ?少年漫画派なのよ、私♡
だから、今の発言も結構偏見だったりする。
1人で馬鹿みたいな会話をしつつ辺りを見回す。
「にしても、綺麗だなぁ…!」
そんなのはどうでもよく思わせる程、満開な桜が綺麗に道を作っている。
そんな風景は息を呑むほど幻想的で私をワクワクさせた。
校舎後ろに歩いていた私はくるりと振り返ってみる。
「桜並木から見える校舎も綺麗!」
制服もまぁそれなりに可愛い!
文句はないかな。
あとは、だから、その、恋愛を頑張ればさ、結構充実した高校生活出来そうじゃない??
なんて事を考えていると、桜並木の内の1本、道が内側なら反対の外側に寄りかかっているような人影が見えた。
遠めだから詳しくは分からないけど何かあったのだろうか。体調不良とかだった可哀想だな。
「行ってみようかな」
こう見えて凄く人見知りなんだけど、本当に凄く怖んだけど意を決して行ってみる。
少し歩いて、例の人影の前。
「あの…」
と、震える声で、声をかけようとしたその時。
スー…スー…っと規則正しい寝息が聞こえた。
「え、まさか…」
こんな所で寝ているなんて…
どんな人だろうと見てみる。
ふわふわとしたくせっ毛なのかな?柔らかそうな栗色の髪に綺麗で、でもかっこいい顔つきの男の子。
良かった、女の子じゃなかった。
女の子がこんな所…しかもちょっと日が落ちかけてるのに寝てたら危ないもん。
男の子でも危ないと思うんだけど…!!
起こさない方が…?
でも、もう辺りは暗くなってきている。
起きる気配ないし、起こした方が?
なんて、一人で葛藤していると目の前の男の子が目を覚ました。
「君…何?誰?」
目を覚ました男の子は寝ぼけ眼を擦って聞いてくる。
待って、寝起きの掠れ声もかっこいい…!
あっ、そうじゃない!!変態みたいじゃん!!
「何、俺の顔見ながら変顔してるわけ?」
変顔…!?
ええ、まぁ私は変顔の名人ですよ!!!
嘘ですけど!!
違う!そうじゃなくて何か言わないと…!
「あの、えっと、こんな所で寝てたから、その…」
何故かテンパって口ごもってしまった私を嘲笑うかのような表情をした後、そのまま立ち上がって歩いていってしまった。
その後ろ姿を見ながら私の心臓はドキドキしていた。
ん?ドキドキしていた?
可笑しくないですかー?
そんな要素どこにありました??
え、もしかして…
「そんなことあるわけないよねー☆」
「何、独り言いってんの?」
一人漫才(?)してたら真後ろから聞き覚えのある声がしたので、帰ります!
