時田「って、ここどこーっ!!」

俺は気がつくと、知らないところに立っていた。

そこは、なんかの村で、まわりには煙突のついた家がいくつも並んでいる。

人も何人か歩いていて、結構のどかな場所だ。

はぁ〜、ここに居たらなんか癒されるな〜。

俺もこんなとこに住んでみたいよ。……。

違う。違う。違う。違う。違ーうっ!

なんで、俺こんなとこにいるんだよっ。

さっきまで、図書室にいたはずなのに、なんでいきなり外なんかに立ってるの〜?

いったい、どうなってるんだよ、これ?

俺は、すごい慌てていた。

あっ!!そうか。

これは夢なんだ。

俺、あんな古い本なんて読んじゃったから、きっと小難しくて寝てしまったに違いない。本を読んで眠るなんて、よくあることだ。

くそっ。早く起きなきゃ。寝てるところなんて、先生に見つかったら、罰として何があるかわからない。

それに加えて、橋本があんなだからな。

きっといつも以上にひどいことが待ってるに違いない。

えっと、えっと。こういうときどうすれば、目が覚めるんだっけ?