アタル「お、おばさん。もっと他に教えてよ。」

おばさん「おや、若者よ。スケッチ村にようこそ。この村はな〜んにもないまっさらな村じゃよ。フエッヘッヘ。」

デジャヴ来たーっ!

さっきとまったくおんなじことしゃべってるよ、このおばさん。

相当この村のことが嫌いなのか?

なんで、さっきと同じことを。

チェリオ「ふん。それはこのおばさんがNPCだからだ。」

アタル「『NPC』?」

チェリオ「なんだ、お前。そんなことも知らずにのこのこやって来たのか。」

来たくて、来たんじゃねーよ!

チェリオ「Non Player Character(ノン・プレイヤー・キャラクター)。略して『NPC』。つまり、だれも操ってねぇ、自由な意志のないキャラクターってことだ。この世界にいる人間のほとんどはNPCだからな。みんなあたえられたセリフ以外、しゃべらねぇんだ。」

アタル「そうだったのか。」

でも、なんかそれってゲームみたいだな。

さっきの四角い枠といい、まるでRPGやってるみたいだ。

村の外に魔物がいるっていうのもありきたりな設定だな。