「はーい、それではついたらリルに連絡して下さいよ」

「はいはい、わかったわかった」


翔はそれを何度も何度も繰り返し聞かされた。

バタン、
ドアが閉まった

「なんでこうなったんだろ」


    ぼそっと呟く。

《それは自業自得なのではありません?》

突然機械のスピーカーから声がした。

「はっ?えっ?はぁ?」

《あ、私、リルと申します。すみませんねぇ、リンが…》

「うん、それより、…スピーカーの音調整どこ?」

何より今は音がうるさすぎて聞きとりたいけど聞き取れない状態だ。

《あぁ、それなら言えばいいのに》

「…音が大きい。人間用にして」

するとちょうどいい音声になった。


「………」(ないだろ)




《あ、着きます。着いたあとすぐ私に連絡を!》

それがなんだか真剣だったもので。
着いたあとすぐに連絡した。