「待って!行くな!」

翔の“行くな”に結羽は足を止めた。


「な…ぐずっ、なに?」

もう結羽は泣いていた。できることなら、すぐさま走り出したい。

「告白の返事!…聞かなくていいのかよ…」
恥ずかしそうに言った。

「できることなら、聞きたい、けど」

「うし。じゃあ、いくな?」