二番目は、高島。

一つ下の後輩。昔はハンドボールをしていたとかなんとかで、スポーツマン体型。なんにだって全力投球で、大型犬のように私にすりよってくる。

「真山さん、次は飲み会いつします?」

「真山さん、いまのイントロどうでした?」

「真山さん、一年のバンドでがんばってるとこあるんで練習見てもらえません?」

音楽に一生懸命な高島が可愛くて仕方なくて、高島が甘えてくることで私は私を満たしていた。

高島は高島で、私や仲間に可愛がられることでとっても満足気な顔をしていた。
その顔が心から大好きだった。